Update : 2011.12.5

SINGLES

 TRFには大きく分けて「TKプロデュース時代」と「セルフプロデュース時代」があり、シングルで言うと93年の『GOING 2 DANCE』から96年『LEGEND OF WIND』までがTKプロデュースで、98年『Unite! The Night!』以降は全てセルフプロデュース扱いである。

 TRFの場合、シングル曲でもアルバムに収録される場合、アレンジまたはリミックスされていることが多い。例えば『dAnce to positive』の『masquerade』は「歌モノ」で成立するアレンジだが、『LOOP#1999』の『BE FREE』は、「歌モノ」としては成立しない、思い切ったリミックスになっている。『BILLIONAIRE』収録の二大シングルも、シングルと同じだなんて思っていると裏切られる。えばぁは「歌モノ」であることに厳しいためこれにやや否定的だが、自分がどこに比重を置いているかによって、それぞれ評価は違ってくるだろう。
 (TRFではないが、安室奈美恵『Body Feels EXIT』の『SWEET 19 BLUES』収録版はひどいと感じる)

 オリジナルアルバムに収録されなかったシングル曲(『Xmas dance wiz U』、『Love&Peace Forever』〜『LEGEND OF WIND』、『Silence Whispers』『We are all BLOOMIN'』)もある。ベスト盤『THE WORKS』(1998年1月1日発売)は1996年発売のシングルをほとんど(※1)収録しており、GLAY『REVIEW』から始まるベスト盤の流行に乗っかった意味もありつつ、音源的に意味のあるアルバムであったとも言える。
 2007年には2枚目のベストアルバム『MEMORIES』が発売された。そこでも収録から漏れたシングルバージョンは『Xmas dance wiz U』『BE FREE』『embrace』『slug and soul』『WIRED』。

※1 『Love&Peace Forever』は、実は短縮版の『RADIO EDIT』が収録されている。

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 COMMENT
1 GOING 2 DANCE TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1993年2月25日発売。
 過去を振り返るのが相当遅かったため、初めて聴いたのはLIVEアルバム『LIVE LIVE LIVE』だった。既に英語版が歌われていた。基本的に英語版がメインのような扱いで、『WORKS』でもSTARR GAZER MIX(『HYPER TECHNO MIX』収録)が収録されている。27thシングル『Silence Whispers』のc/w『GOING 2 DANCE '06』でも、英語で歌っている。
2 EZ DO DANCE TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1993年6月21日発売。オリコン最高15位。
 trf=夏のイメージを強烈に植えつけた曲。いつだったかのカウントダウンTVスペシャルで、浜崎とGacktも夏と言われてこの曲を選んでいた。
 『3,2,1,Break down!』のコールと、『EZ DO DANCE』のあと『WOW!』と飛び上がるのはもはやお約束。集団で興奮状態になる(RAVE)というtrfのコンセプトに一番適っている。ライブでも定番。が、この曲からtrfは前に進んでいないという話もあり、いつまでもこの曲にばっかりとらわれていてはいけないという意見もある。
 DJ KOOのラップは、イントロが『Do dance! Get the rave. X-T-C of trf. I can hear my voice. Get down! Just the rave. Over night trf. EZ DO DANCE.』、ラスサビ前が『Like that! I guess, keep on pump it up like it. Jet flight all the night, have to be strong. Move your body, my joinus, shakin' body, to keep up hurry. 身体の芯まで感じる瞬間、時間の彼方ではじけるプリズム』 とされる。
3 愛がもう少し欲しいよ TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1993年11月21日発売。オリコン最高24位。『Silver〜』と、シングル2枚同時発売かつ2枚とも両A面。
 アルバム『WORLD GROOVE』が初聴き。同時発売・発表の4曲の中で、この曲だけは秋っぽい曲である。
Xmas dance wiz U TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 『愛がもう少し欲しいよ』と両A面。
 初めて聴いたのは、アルバム『Brand New Tomorrow』のRemix版だった。2007年に至っても、未だシングルにしか収録されていない希少な曲で、2006年のシングル再販でついに聴く機会を得たが、原曲はすごくポップであったことを知った。
4 Silver and Gold dance TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1993年11月21日発売。オリコン最高29位。詞にもはっきり出てくる『アラビアンナイト』の世界。
 初めて聴いたのはアルバム『Brand New Tomorrow』のRemix版。はっきり言って、テンポの速いRemixのほうがかっこいい。
Winter Grooves TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 『Silver and Gold dance』と両A面。
 初聴きはシングル『masquerade』のc/wに収録されたRemix版なのだが、そのRemixは傑作だと思う。同日発売の4曲の中では一番好き。
5 寒い夜だから・・・ TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1993年12月16日発売。オリコン最高8位。
 TRFのみならず、この時代を生きた人には「冬の定番曲」と言われることもある。1年後に再販されチャートインしたこともあり、そんな売れたわけではないが、TRFを知っている人なら大概知っている曲である。後に『HOT WINTER NIGHT』になってしまったが、やっぱり原曲のこちらのほうが数段いいと思う。
6 survival dAnce
〜no no cry more〜
TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1994年5月25日発売。オリコン最高1位。シングルではtrf初のミリオン+オリコン1位達成。
 フジ系のドラマ『17才』で初めて聴いた。のちに競演することになる内田有紀、武田真治、一色紗英、・・・あと誰だっけ。とにかく、この年のtrfが最もすごかった。もちろん『survival dAnce!×2 trial dAnce!』のあと『WOW!』はお約束。
7 BOY MEETS GIRL TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1994年6月22日発売。オリコン最高3位。えばぁの中でtrfと言えば・・・やっぱりこれ。
 trfを聴くようになったきっかけの曲。出会いを描いた詞もいいし、メロディもいいし、インパクトのあるイントロもいいし、とにかくすべてが良い。
8 CRAZY GONNA CRAZY TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1995年1月1日発売。オリコン最高1位。
 当時英語が嫌いだったえばぁ(中1)は、題名の意味がわからず先生に聞いたが、理解できなかった。『夜もヒッパレ!』で西田ひかるが「クレイジーになろう!」って言う意味だと解説していたがやっぱりわからなかった。「crazy! gonna crazy!」と読めばいいと気づいた今ならわかる。
 『LIVE×3』では、キーが下がっている。
9 masquerade TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1995年2月1日発売。オリコン最高1位。タイトルは「仮面舞踏会」。
 今ならわかるが、当時歌詞の意味なんかわからなかった・・・と、お子ちゃまぶってみる。
10 Overnight Sensation
〜時代はあなたに委ねてる〜
TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1995年3月8日発売。オリコン最高1位。
 この曲で、trfは1995年のレコード大賞を受賞した。この曲は、振り付けなしには語れない。似たような振り付けをこのあと何回見たことか・・・。また、ウルフルズはこの曲を目標に『ガッツだぜ!』を作ったとか。
11 BRAND NEW TOMORROW TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1995年10月25日発売。オリコン最高1位。
 前作『Overnight〜』との7ヶ月の間、trfはツアーをしていた。が、この最中にYU-KIのソロ曲(後のteens)がCMで流れ、trf解散説が流れる。そのため、この曲が発売されることをラジオで知ったとき、えばぁはホッとしたものだった。
 そういう思い出もあり、好きな曲。
12 Happening Here TETSUYA KOMURO
TAKAHIRO MAEDA
TETSUYA KOMURO
 1995年12月11日発売。オリコン最高3位。
 これは今でもだが、ラップ調の曲はあまり受け入れない性質で、あまり好きではない。メロディがないとどうも気に入らないようだ。LIVEでのパフォーマンス込みで、ミュージカルとして見るものなのだろう。
 詞の中に、次の年のシングルのタイトルがちらほら見えるのは意図的なものなのか。
teens TAKAHIRO MAEDA TETSUYA KOMURO
COZY KUBO
 『Happening Here』と両A面。
 元々はYU-KIのソロデビュー曲。trfバージョンになってから、なぜかあまり気に入っていない。CMで聴いたYU-KIバージョンはいいイメージなんだけど・・・。そちらは、えばぁの記憶の中では音が半音か一音か高くなっている。のちに浜崎あゆみにカバーされるが、そちらは浜崎の声とも合っているのかよく聴こえる。
13 Love&Peace Forever TETSUYA KOMURO
COZY KUBO
TETSUYA KOMURO
TAKAHIRO MAEDA
 1996年3月21日発売。オリコン最高2位。2曲目にフルバージョン(ORIGINAL MIX)が収録されている変な形態の上、ベスト盤『THE WORKS』には間奏のない短縮版のRADIO EDITが収録されている。ORIGINAL MIXは15周年記念ベスト盤で初めてアルバム収録された。
 当時のえばぁは「小室がいい曲をtrfに回さないからセールスが伸びない」とひとりで思っていた。作詞・作曲のところが今まではTKひとりだけだったのが、この前後から「前田たかひろ」「久保こーじ」の名が入ってくる事に気づいて欲しい。
 ちなみにこの曲は、小室哲哉プロデュース作品の「オリコン1〜5位独占」記録を語るときに必ず出てくる。他の面子は、安室奈美恵・華原朋美・globe・dosである。
14 Hey! Ladies&Gentlemen TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1996年6月21日発売。オリコン最高4位。
 この曲発売と同時に、なんとグループ名の表記が『trf』から『TRF』になった。小文字のほうが好きだったのでかなり衝撃だった。また急遽発売が決定した曲らしく、品番が『BRAVE STORY』より後の番号になっている。TBC(エステ)のタイアップだったのだが、この時期小室がCM曲を連続して手がけることになっており、hitomi『Sexy』→華原朋美『I'm proud』と来て、突然TRFにお鉢が回ってきたものだと思う。
 この曲は比較的好きな、軽いノリの曲。「ああ、やっぱりTKに任せるのがいいな」とちょっと思っていた。でも経緯を考えると、やっつけの可能性も高い(笑)
15 BRAVE STORY TETSUYA KOMURO
TAKAHIRO MAEDA
TETSUYA KOMURO
 1996年7月24日発売。オリコン最高4位。
 ちょっと重めの曲。リリース時期の夏で言えば、暑苦しい。初聴きでは正直あまりいい印象ではなかった。後からじわじわ来たものはあるが。SAM曰く「腰にくる」振り付けらしい。また、2000年発売の『Burst drive mix -album-』には、ボーナストラックとして英語バージョンが収録されている。
16 SILENT NIGHT TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
 1996年11月6日発売。オリコン最高5位。
 えばぁの「TK神話」がめでたく(?)崩れた曲。はっきり言って「えっ、なにこの曲?」と思った。好きになろうともしたが、結局無理だった。
17 LEGEND OF WIND TETSUYA KOMURO TETSUYA KOMURO
COZY KUBO
 1996年12月11日発売。オリコン最高4位。
 「季節外れではなかろうか」が第一印象。当時のコメントによれば「BOY MEETS GIRLの続きみたいな曲」。
 翌年高校に入ったえばぁは、音楽の授業でオルゴールを作るときにこの曲を選んだ。オルゴールで聴くのがよさそうな曲を選んだのだが・・・別に他のでもよかった気がする(笑) 聴きこんでよくなってくる曲である。
 この曲の発売後、TRFは1年間活動をストップした。と言っても元々決まっていたわけではなく、シングルも溜まっていたため、ウワサでは97年春にアルバム発売の予定があった。しかしそれも中止されるなど、予定外の活動休止だったのである。
18 Unite! The Night! AKIO TOGASHI AKIO TOGASHI
 1998年2月18日発売。オリコン最高8位。TBSの、長野オリンピック応援テーマソングだったと思う。
 LIVEでは一般から公募したダンサーと踊ったりする、ファンとの一体感を見せる曲。それが「UNITE」なんだろう。「RAVE」とはまた違う感じ。
 この曲からセルフプロデュース、avexの作家から楽曲提供を受ける形になった。それからの曲では好きなほうに入る。今思えば『AKIO TOGASHI Rave Factory』でもそれはそれでよかったのではなかろうかとも思う(笑)。
19 Frame TAKAHIRO MAEDA
DJ KOO
TAKASHI KIMURA
 1998年3月25日発売。オリコン最高5位。花王「ラビナス」のCMソング。
 明るくさわやかな曲。CMでの初聴きは上々だった。作った人が作った人だけに、『Favorite Blue』の曲調に似ている気が当時した。そんなことを言ったらavex系のアーティスト全員同じに聴こえるという人もいると思うが。
20 TRY OR CRY JUNKO KUDO KAZUHIRO HARA
 1998年4月29日発売。オリコン最高18位。
 これをノンタイアップで売るのは難しいと思った。だいたいこんな曲TRFで演る必要があるんだろうか。
 ・・・と、まだ穏便に書いているが、2000年、えばぁはかつて存在したTRFファンサイト『Groove TRF』の掲示板に「こんな曲シングルにしたせいで、TRFの完全な凋落が始まった。」と言う趣旨の長文を書き込んだことがある。曲の評価については変わってないが、・・・うん、あのころは若かったね。
21 BE FREE JUNKO KUDO KAZUHITO KIKUCHI
 1998年9月23日発売。オリコン最高16位。
 曲調もタイアップも、『Frame』『It's MY TIME』と同系の曲。同系すぎてあまり好きじゃなかったが、1.1倍速で聞いたら少しよくなった。同じような曲調なのは「タイアップありき」で曲作りが進んでいたからなのだろうか。
22 embrace JUNKO KUDO KAZUHITO KIKUCHI
 1998年11月5日発売。オリコン最高19位。TBS系のドラマ主題歌。
 とにかく聴いてみたく、ドラマを見た。大映ドラマ製作で、その内容・演出に唖然とした。何の変哲もない曲で、これもTRFが演る必要があるのかわからない。
 余談だが、発売当時、えばぁはこのCDが出たことをしばらく知らなかった。ある日学校でボケッと座っていたら、特に仲良くもない隣の席の人の会話を小耳に挟んで知ったのである。それほどえばぁ好みでなかったと言うことと、この頃は「アルバム出たら買おう」と思っていたくらいの気合だったエピソード。
slug and soul DJ KOO DJ KOO
 『embrace』と両A面。はっきり言ってこっちを表に出すべきだったと思う。
 ファン待望(?)だったDJ KOOの作。やっと「セルフプロデュース」と言う感じになり、ダンスナンバーが出てきた。結局シングルではこれ1曲だったわけだが。セルフプロデュース期のシングル曲では一番好き。
23 JOY YU-KI
JUNKO KUDO
KAZUHIRO HARA
 1999年2月23日発売。オリコン最高30位。
 ある土曜日、チャンネルを回していたら『土曜ワイド劇場』のエンディングに当たった。そしたら、この曲が流れていて、唖然としたのを覚えている。
24 WIRED JUNKO KUDO KAZUHIRO HARA
 1999年4月21日発売。オリコン最高30位。
 『Happening Here』のにおいを感じる、劇場チック、ミュージカルチックな曲調。えばぁに言わせれば「仰々しい」感じ。ステージパフォーマンスあっての曲なのだが、それが仰々しくて、えばぁは好きになれない。ライブで見てナンボと言う曲。
25 HE LIVES IN YOU YU-KI
DJ KOO
MARK MANCINA
JAY RIFKIN
LEBO M
 1999年8月25日発売。オリコン最高40位。ビデオ『ライオンキング2』日本語版のエンディングテーマ。TRF初のマキシシングルだが、アルバムからのシングルカットだったため別に注目されなかった。えばぁは売っていることさえしばらく知らなかった。
 劇団四季のミュージカル版でも歌われている(歌詞は違うけど)ようで(『めちゃイケ』の岡村ライオンキング出演で判明。もちろん日本語版)、主人公が歌っていたが、「男が歌うものかなぁ」と思った。
 この曲の発売後、TRFが次にオリジナルのシングルを発売するまで7年がかかった。その7年間のことは、『Burst drive mix -Album-』の項で。
26 Where to begin Miyako Kawahara Kazuhiro Hara
 2006年1月18日発売。オリコン初登場18位。日テレ系「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」1月度EDテーマ。また、楽天イーグルスの中村真人が打席に立つ際に流れる。世代だなぁ。
 「始まりの場所」と言う、再始動のわかりやすいタイトル。でも、字面も響きもあまりよくない上、最後に一言では、シングルとしてはなんだかわかりづらいと思った。
 個人的にはアルバムの『Good day, Sunshine!』のほうがTRFらしい、TRFの王道と思うが、振り返ってみればこの年発売したシングルの中ではもっともTRFらしさがある曲である。
27 Silence Whispers Sachiko Shimada Jiro Miyanaga
 2006年8月30日発売。オリコン初登場40位。日テレ系アニメ『ブラック・ジャック21』EDテーマ。
 ラルクが、8cmシングル15枚をマキシシングル化して再販した煽りをモロに受けて、上記の通り40位(初動5000枚ちょっと)に沈んだ。アニメでは6月からのオンエアだったのに、発売があまりにも遅かったのも沈んだ原因だろう。まぁ、リリースした日が大間違いだった。
 ギターを入れてかっこよさを前面に出した曲なのだが、クールにかっこいい曲をここで持って来られるのもなぁ。今はとにかく勢いが欲しい。DJ KOO×YU-KIの掛け合いはかっこよかったが。
28 We are all BLOOMIN' TAKAHIRO MAEDA TETSUYA KOMURO
 2006年11月29日発売。オリコン初登場19位(初動は前回と同じくらい)。日テレ系「汐留☆イベント部」12月度EDテーマ。
 TKプロデュースでのシングルは10年ぶり。世紀が変わった頃から小室はトランスに傾倒しているが、この曲もそれに違わずトランス調である。
 個人的にサビの部分でどうしても『OPEN YOUR MIND』を思い出す。メロディが似てる気がする。まぁ、『OPEN YOUR MIND』のほうが断然いい曲だと思うけれど。
28.5 lights and any more ??? Jiro Miyanaga
 2007年7月11日、『mu-mo』『iTunes Music Store』『Mora』などで配信限定発売。アニメ『湾岸MIDNIGHT』OPテーマ。
 作曲・アレンジは『Silence Whispers』で組んだ宮永治郎。そもそもアレンジが同系統で、サビなんか同じ構成なのだが、この曲のサビはいいと思った(ラストのサビを2度とも抜いて歌ったのはどうかと思ったけど)。夏を思わせるような、もっと明るいアレンジならいい曲になりそうに思うのだが、タイアップありきの曲であるためそれは無理だろう。最近のシングルでスカッとする曲は皆無(『Where to begin』がかろうじて)だから、そろそろそう言うのが聴きたい。
29 iNNOVATiON Miyako Kawahara Kazuhiro Hara
 2007年10月17日発売。オリコン初登場28位。TBS系『2時チャオ』EDテーマとか、いろいろ。100曲以上の中からこの曲をシングルに選んだそうな。作曲は原一博で、セルフプロデュース期に入ってからは最も多いシングル提供。でも、『TRY OR CRY』『JOY』『WIRED』ではちょっとなぁと個人的には思う。
 タイトルは『革新』などの意。あの掛け声(?)のせいか、えばぁの中には「マッスルミュージカル」のステージが浮かんだ。ああいう暑さがある曲だ。YU-KIの歌声の力強さが印象深いが、PVを見るとまた、お美しさに唖然とすること間違いなし。
 そんな意気込みとは裏腹に、近田春夫『考えるヒット』(週刊文春連載)で「無難である」「パラダイムシフトが必要な時期なのでは」と言われてしまった。この際、一旦J-POPから外れてしまうのも選択肢の一つなのだろうか。(*1)

*1 「SAMが歌うとか」とも言っていたのだが、この評を考慮すると、『Life signs again』は条件に合致する曲だったのかもしれない。もちろん、近田春夫の言う通りやればいいと言うわけでもないけれど。

30 Live Your Days 川原 京 鈴木大輔×BOUNCEBACK
 2008年4月23日発売。オリコン初登場49位。テレビ東京系『激走! GT』EDテーマ。
 初めて聞いたときから、大サビが『THIS IS THE JOY』(*1) に聞こえて仕方がない。別に、歌ってる人は同じだからいいんだけど。PVは、よく言えば親しみやすく、悪く言えばプロモーション活動を撮っただけである。
 TRFの王道と言えるスタイルの曲である。でも、30枚目のシングルだとあんなにTVに出て宣伝した割に上手く行っていない(*2) ことも含めて言うが、この曲は最近多用している『Wo- WowWowWow-』のイントロやら、間奏のDJ&ダンスパートやら、30枚目だからと言ってなんだかんだと詰め込みすぎだと思う。特にイントロは、『Where to begin』では合っていたと思うが、この曲では合わないと思うのだ。
 で、ついに我慢できずに書くのだが、YU-KI姐さんの今のボーカルスタイルはあまり好きではない。安定した歌唱をするために、余計な力を入れず歌う技術を身につけた結果だと思うのだが、こういうアッパーな曲でもそんなスタイルで歌われるとテンションが上がりきってないような感じで、何だかなと思ってしまうのだ。その象徴が指先でつまむようなマイクの持ち方で、あれが現在えばぁの興を殺ぐ原因になっている。

*1 『This is the joy ×3』のところ。
*2 オリコン順位は『iNNOVATiON』より21位も下落。配信でどうなのかは知らない。

31 Memorial Snow leonn 原 一博
 2009年1月21日発売。『高須クリニック』CFソング。5thシングル『寒い夜だから・・・』のアンサーソングだそうだ。
 ぶっちゃけ、そんなこと言うから見るほうも厳しくなるのである。だいたい、ライブをやってもただでさえ「昔の曲でやってます」的な曲目になるのに、その上新曲に昔の曲のイメージをくっつけてどうしようと言うのか。相変わらず間奏でぶったぎられるし。
CLOSURE 川原 京 DJ KOO
 『アイフルホーム』TVCMソング。タイトルの意味は・・・3.『最終的な心の整理:身近な人の死や失恋した人などが最終的にその事実を受け入れて, それまでの悲しみの状態に終止符を打つこと』ですか。(Yahoo!辞書 - closure「寄り添うこと」らしいですよ。辞書に載ってないだろうが!・・・と、Yahoo!辞書よりは間違いなく偉そうな上智大出身の作詞家に言う勇気は、えばぁにはない(笑)

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