TETSUYA (TETSU69, tetsu)

 ラルク活動休止中(2001〜2003年)における、tetsuのソロプロジェクト名が、『TETSU69』である。由来は1969年生まれであること、「ロック(69)」の語呂合わせ、ちょっとエッチな意味など。その後、名義はただ『tetsu』になり、2009年末の改名によりソロ活動時は大文字で『TETSUYA』となった。
 4人の中で、もっともラルクを活動休止したくなかったのはtetsuなのに、なぜか4人の中で一番初めにソロシングルを発売するハメになった。
 その1stシングル『wonderful world』は、えばぁにとって衝撃的だった。こういうのがやりたかったんですか、と思った。テンパっていたのかもしれないが。

 さて、こう言っては申し訳ないが、tetsuには、ボーカリストの才能だけはないと思う。『声質』がよくない。張りがないと言うか、薄いと言うか、(えばぁの見方では)下手じゃないけどボーカルとしては魅力が感じられない声質なのである。(tetsuに限らず、そりゃkenもyukihiroもだけど。あ、yukihiroは味があるか(笑))  hydeは、安定感はないし、音程もちょっと変なときあるし、テレビなんかだと見ているこっちがハラハラしてしまう(CDではだいじょうぶ)のだが、声に魅力がある。技術的に見ればあれなのかもしれない、だけど何かひきつけるものがある。『AWAKE TOUR』の『STAY AWAY』パートチェンジ版においてhydeがコーラスに回っている部分があるが、そこでもhydeの声には存在感がある。
 こればっかりはどうしようもない。曲かっこいいんだけど「やっぱhydeが詞書いて歌ってたらなぁ」と、えばぁは思ってしまった。言葉の乗り方もどこか違和感を覚えてしまうのは経験の差なんだろうか。仕方ないんだけど、ごめんtetsu。『Creature Creature』は買ったよ。(*1)

 2007年からはソロ活動の名義を『tetsu』に変え、3月14日にシングル『Can't stop believing』を発売。ラルクとはまた違う(ラルクの曲はhydeの声をイメージしながら作るらしいから)が、tetsu節炸裂!って感じの曲。TETSU69の途中でレーベルをWARNER MUSICに移籍していたが、再びKi/oonに戻った。

 アルバムは2010年現在、2002年の『Suite November』1枚きりである。アルバムになると、ラルクが表立って活動していない時期でもDVDの映像チェックなどの雑務が入り込んでくるので、まとまった時間が取れないと言うことも考えられる。実際、ソロ活動を始めて『Suite November』をリリースするまでは、ラルクは今後どうなるかさえよくわからない時期であった。なのでtetsuyaの次のアルバムが出るならば、契約上のベスト盤である気がする。またシングルを出す際も、基本的には「タイアップがないとリリースしない」と言う自説がある。(*2)

 余談であるが、何事も現実的なtetsuは「ラルクとソロで一番違うことって何ですか?」と言う質問に、「使える予算の桁が違う」と答えている。ごもっとも。

*1 上記の文章を書いてからしばらく経つが、今回のシングル2枚(『Roulette』『LOOKING FOR LIGHT』)を聞くと、「言葉の乗り方」がスムーズになり、歌も少しうまくなったように感じる。まぁ、P'UNKで歌ってるし、ラルクでも作詞をするようになったし、経験の成しえた技と言うことだろう。
*2 この件に関して「tetsuyaはタイアップ至上主義」と言われる。これはtetsuyaの立場では至極真っ当な主義主張だと、えばぁは思う。ちなみに2010年リリースの『LOOKING FOR LIGHT』は直前までタイアップ情報がなかったが、本人曰く、これはあろうがなかろうが出すことにしていたようだ。

SINGLE・c/w・OTHERS

1st 1 wonderful world words & music : TETSU69
 2001年7月18日発売。
2 TIGHTROPE words & music : TETSU69
2nd 3 蜃気楼 words & music : TETSU69
 2002年8月28日発売。
c/w wonderful world
[OD mix]
remixed : TATOO
c/w wonderful world
[KARAFUTO remix]
remixed : Fumiya Tanaka
3rd 4 15 1/2 フィフティーンハーフ words & music : TETSU69
 2002年10月23日発売。
c/w TEZMANのテーマ music : TETSU69
 1曲目。
c/w 蜃気楼
[BACKYARD remix]
remixed : クリス・コーナー
4th 5 white out 〜memory of a color〜 words & music : TETSU69
 2003年2月13日発売。アルバムではいわゆるtetsu節の曲だったが、こちらはバラードにアレンジされている。そもそもtetsuは「メロディがいいものさえ出来れば、アレンジ次第でポップソングにもバラードにも出来る」と公言している。
c/w white out (Album Ver.) words & music : TETSU69
c/w 15 1/2 フィフティーンハーフ
[Beyond The Rainbow Remix]
remixed : TATSUYUKI OKAWA
Sp REVERSE words & music : TETSU69
 2005年3月16日発売のトリビュートアルバム『LOVE for NANA 〜Only 1 Tribute〜』に収録。のちにCreature Creatureで一緒に活動する室姫深(Minoru)がギター&アレンジで参加している。また、ラルクの前のドラマーであるsakuraが製作に関わっている(表記は Drum Sounds Advised by sakura)。
5th 6 Can't stop believing words & music : tetsu
 2007年3月14日発売。『Creature Creature』でも一緒だった室姫深は、再び参加している。
c/w REVERSE
[DISCO TWINS REMIX]
remixed :
6th 7 Roulette words & music : TETSUYA
 2010年5月19日発売。
c/w Can't stop believing
[RYUKYUDISKO REMIX]
remixed : RYUKYUDISKO
7th 8 LOOKING FOR LIGHT words & music : TETSUYA
 2010年8月18日発売。
c/w Roulette
[agraph REMIX]
remixed : agraph
8th 9 lonely girl words & music : ???
 2010年11月10日発売予定。かつてインタビューで、漫画家の矢沢あいが作詞したと語られている曲。
c/w ??? ???

Suite November

 2002年11月20日発売。

No. TITLE words & music
 COMMENT
1 WHITE OUT words & music : TETSU69
 のち、『white out 〜memory of a color〜』としてシングルカット。
2 wonderful world words & music : TETSU69
 2001年7月18日発売の、1stシングル。この曲はえばぁにとってかなりの衝撃で、最初に抱いたイメージは「(ラルクの)『milky way』にハチミツと砂糖をぶっかけた感じの曲」であった。
3 Pretender words & music : TETSU69
 COMMENT
4 TIGHTROPE words & music : TETSU69
 『wonderful world』と両A面。
5 蜃気楼 words & music : TETSU69
 2002年8月28日発売の、2ndシングル。
6 SCARECROW words & music : TETSU69
 COMMENT
7 empty tears words & music : TETSU69
 COMMENT
8 15 1/2 フィフティーンハーフ words & music : TETSU69
 2002年10月23日発売の、3rdシングル。