No. | TITLE | words : | music : |
COMMENT | |||
1 | Blurry Eyes | words : hyde | music : tetsu |
1994年10月21日発売。発売時はオリコン最高22位だったが、2006年の再販時にこれを更新してオリコン最高12位。 アルバム『Tierra』からのシングルカットだが、メンバーが知らないうちに発売が決まっていたらしい曲。すれ違いを描いた詞。LIVEの定番曲で、一度目の活動休止以降も頻繁に演奏される数少ない曲。「Why do you stare at the sky with your blurry eyes♪」のあと曲が止まり、「続き聞きたい〜?」とtetsuが煽るのがお約束。 |
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2 | Vivid Colors | words : hyde | music : ken |
1995年7月6日発売。オリコン最高16位。 ken曲なのに明るく、今思うと異質に見えたりもする。人気は高い。落ち込んでいる自分と、鮮やかな風景を対比させた詞。天気のいい日に田舎の電車に乗って、景色を眺めながら聞いてみたい。 |
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3 | 夏の憂鬱 - time to say goodbye - |
words : hyde | music : ken |
1995年10月21日発売。オリコン最高15位。アルバム『heavenly』からのシングルカットだが、アルバムVer.の面影はあるもののかなりアレンジされ、抑揚が大きくなっている。そのため頻繁に「夏の憂鬱、シングルとアルバムどっちがいいですか」と言う質問がなされ、答えもほとんど「シングル」と言うのがお約束。 | |||
4 | 風にきえないで | words : hyde | music : tetsu |
1996年7月8日発売。オリコン最高4位。 バレンタインに嫌なことがあったtetsuが『バレンタインの憂鬱』という仮タイトルでメンバーに見せたらしい。この年発売した3曲のうち、一番影が薄く感じられる曲。 |
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5 | flower | words : hyde | music : hyde |
1996年10月17日発売。オリコン最高5位。 「ラルクの曲で一番好きなのは?」と言う質問があればだいたい1位。『Clicked〜』の投票でも1位。L'Anniversary Liveの投票でも2位を獲得した。要するに上位を外さない曲。えばぁも、友だちがカラオケで歌ったこの曲が元でラルクにはまっていった。 |
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6 | Lies and Truth | words : hyde | music : ken |
1996年11月21日発売。オリコン最高6位。 好きな人とそうでない人に大きく分かれると思う曲。そうでない人には「c/wの『賽は投げられた』と逆のほうがいい」とよく言われる。えばぁもその一人。 |
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特 | the Fourth Avenue Cafe | words : hyde | music : ken |
2006年8月30日発売。オリコン最高5位。 『True』収録曲だが、アニメ『るろうに剣心』のEDテーマと言うことで、1997年にシングルカットされて発売される予定だった。しかし直前になってsakuraが逮捕されたため、発売中止、お蔵入りとなっていた。2006年になって、8cmシングルを12cm化したときに同時発売され、ついに日の目を見たいわくつきの曲。 |
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7 | 虹 | words : hyde | music : ken |
1997年10月17日発売。オリコン最高3位。活動再開し、復活ののろしをあげたシングル曲。 題名はもちろんバンド名で、復活にかける彼らの意気込みを表している。だいたいのライブは『あなた』とか『Pieces』で締めることが多いが、ASIALIVE最終日やL'Anniversary Liveでは『虹』が演奏された。やはりメンバー(よくhydeが言うことが多いが)にとっては思い入れの強い曲なのだ。 |
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8 | winter fall | words : hyde | music : ken |
1998年1月28日発売。シングル初のオリコン最高1位。もはや冬の定番曲とも言える。 高校時代のえばぁは、ちょうどスキー合宿に行く途中友だちに聞かせてもらったが、『flower』並みの衝撃は得られなかったのか、ラルクに目覚めるのはもう少し後になった。tetsuは『AWAKE』発売後に出演したラジオで、「思い出の一曲」にこの曲を挙げている。理由は「初めてオリコン1位だったから」。 |
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9 | DIVE TO BLUE | words : hyde | music : tetsu |
1998年3月25日発売。オリコン最高1位。tetsu曲の中では一番好きな曲。と言うか、えばぁの思うtetsu節の最たるものはこの曲である。 爽快な曲とは裏腹に、詞はよくよく読むとダーク。LIVEVer.はテンポが速くなってなおいい。そのLIVEVer.に慣れてしまい、CDのは遅く思うようになった。 |
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10 | HONEY | words : hyde | music : hyde |
1998年7月8日発売。オリコン最高1位(初登場時は2位)。3枚同時発売の中で一番売れた曲。 えばぁはこの曲のベースが好き。「この詞の主人公はもう死んでいる」と言うのはもう有名な話・・・か? 病的な愛情表現を描いた詞なのに、たまに『結婚式で歌う/歌って欲しい曲』にランクインしているのを見ると、首を傾げてしまう。 演奏しながら回る(実際回っているのはカメラだが)PVを見ると、えばぁは同じような撮り方をしているGLAY『誘惑』とLUNA SEA『TONIGHT』を連鎖して思い出し、「バンドやってると、1回でいいからこうやって回ってみたいものなのだろうか」と思い浮かべてしまう。あと「この3つのうち、ラルクだけ内向きで演奏しているのは、やっぱりバンドの性格なんだろうか」とか。 |
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11 | 浸食 -lose control- | words : hyde | music : ken |
1998年7月8日発売。オリコン最高2位。3枚同時発売の1枚。ハリウッド版『ゴジラ』にちょっとだけ使われた。タイトルをファンにさえ『侵食』と間違われる。嘘だと思ったら検索を。 ゴジラの気持ちになってからそれを人間風に書いた詞だそうで、理性と本能の狭間で苦しむ姿を描いている。 |
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12 | 花葬 | words : hyde | music : ken |
1998年7月8日発売。3枚同時発売の中の1枚。オリコン最高4位だが、通算のセールスは100万枚を突破。 日本的な和の世界で「死」という永遠の別れを描いた詞。『花葬』の花はもちろん桜だと思う。発売当時、えばぁの周りでは「インディーズ時代のラルクらしい」と評価が高かった。 PV撮影時にhydeは眉を剃ったため、しばらくの間書いているのがわかった。 |
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13 | snow drop | words : hyde | music : tetsu |
1998年10月7日発売。オリコン最高1位。今度は2週連続発売の1枚目。このころのhydeは髪を銀色(?)に染めていた。 望まない活動休止と言う、どん底の状態からここまで復活した自分たちの気持ちを描いた詞だと思う。 |
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14 | forbidden lover | words : hyde | music : ken |
1998年10月14日発売。オリコン最高1位。2週連続発売の2枚目。えばぁが初めて買ったラルクのCD。 ちょうど(?)映画の『タイタニック』がやってたころなので、えばぁは詞にもそのイメージを重ねてしまう。 |
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15 | HEAVEN'S DRIVE | words : hyde | music : hyde |
1999年4月21日発売。オリコン最高1位。 『Grand Cross Tour』を見るまであまり好きではなかったが、LIVEでテンポが速くなったバージョンはかっこいい。一度聴いてしまうと、もうCDバージョンは聴けない(笑)。 |
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16 | Pieces | words : hyde | music : tetsu |
1999年6月2日発売。オリコン最高1位。現在LIVEの最後はこれか『あなた』(アルバム『HEART』の曲)かに定着している。えばぁは『あなた』よりはこっちのほうが好きだ。 hydeが「自分に子供がいるつもりで書いた」という詞。本当に子供が生まれた現在、改めてこの思いを強くしているのだろうか。 |
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17 | Driver's High | words : hyde | music : tetsu |
1999年8月11日発売。オリコン最高2位。アルバム『ark』からのシングルカット。アルバムで聴いたとき、えばぁでも「シングルっぽいな」と思ったくらいなのでまぁ当然か。 | |||
18 | LOVE FLIES | words : hyde | music : ken |
1999年10月27日発売。オリコン最高1位。この時期リアルでへこんだえばぁの心の友と言うべき曲。 | |||
19 | NEO UNIVERSE | words : hyde | music : ken |
2000年1月19日発売。オリコン最高1位。下の『finale』との両A面シングル。 サビは高音が連発する。一瞬ではなく、全体的に高いのでhydeも大変らしく、最近のライブでは半音下げて歌っている。 「ネオユニヴァース」と言う皐月賞・ダービーを勝った2冠馬がいた。ちょうどSSDのころ(2003年)で、hydeが「ネオユニヴァースが勝つまで歌わない」と言い、封印されたことがある。 |
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finale | words : hyde | music : tetsu | |
『NEO UNIVERSE』との両A面。曲調から『NEO〜』がtetsu、『finale』がken作曲だと今までの傾向から思いがちだが、逆。 映画『リング0』の主題歌で、hydeが「自分の愛した人が貞子だったら」と言う気持ちで描いた詞らしい。 |
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20 | STAY AWAY | words : hyde | music : tetsu |
2000年7月19日発売。オリコン最高2位。当時を過ごした人には「踊るラルク」として有名。また、GLAYとサザンオールスターズが同日にシングルを発売、3つ巴のチャート大激戦週として評判になった。 題名は『離れててよ』という意味で、要は悪質なファンやメディアへの警告。節度を持ちなさいよと言うこと。『Peeping Tom』『HEAVEN'S DRIVE』『Perfect Blue』も同傾向の歌詞で、もっと辛辣に言っているのが『bravery』。余談だが、最後の「浮かぶ雲のように〜♪」以下の、tetsuのコーラスは声が高すぎ。なんじゃあの声は・・・ |
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21 | Spirit dreams inside - another dream - |
words : hyde | music : hyde |
2001年9月5日発売。オリコン最高1位。 『FINAL FANTASY』映画版のEDテーマで、試写会が終わった直後出てきて歌っていった曲の、日本語版。映画制作のドキュメント本によると、制作側はラルクに「壮大なバラードで」とオファーしたらしい。ところが出てきたのが『Spirit〜』で、制作側はちょっと戸惑ったらしいが、最後はプロデューサーの坂口が意外や意外、『Spirit〜』を採用したとのこと。ハリウッド公開だったためそのままラルクも世界進出・・・と言う話だったと思うが、肝心の映画が大コケしてしまい、その話も今では忘れ去られた。 映画のタイアップが決定した際、まるまる一面を使った新聞広告に歌詞を掲載した。PVはCGで作られており、映画同様こちらも相当金がかかったと言われる。英語版は『SMILE』に収録されているが、日本語版はこのシングルでしかCD化されていない。 ラルクはアルバム主導型のアーティストである。アルバムを作りながら、その中の曲をシングルにしていく形式が多いのだが、このときは実質的な活動停止期間中であり、この後全くアルバムを発売する予定がなかったことから、クレジットが詳細まで記入されていると言われる。 |
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22 | READY STEADY GO | words : hyde | music : tetsu |
2004年2月4日発売。2年半ぶりのシングル。オリコン最高1位。 アニメ『鋼の錬金術師』(TBS系)のOPテーマに起用され、アニメファンも取り込んだのか売り上げ30万枚を超えた。昨今のCD不況ではよくやったほうの数字らしいが、CDバブル期を知る人間には驚きの数字である。 '03年末のMステでテレビ初公開、hydeは歌詞を間違い、yukihiroは当て振りのドラムを間違った。が、hydeの歌詞間違いはその直前に『天嘉』で披露してきたときのほうがひどい。詳しくは『SMILE』初回版付属のDVDを見るとわかる。tetsuらしくノリノリの曲で、歌詞も合わせ再始動への期待が高まった1曲。 |
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23 | 瞳の住人 | words : hyde | music : tetsu |
2004年3月3日発売。アルバム『SMILE』の先行シングル。オリコン最高1位。c/wには『READY〜』のtetsu、ken、yukihiroバージョンが収録されているので、ファンアイテムとして必ず持っておきたい。 これまたtetsu作曲で、本人いわく『あなた』『Pieces』を超えたバラード曲だそうな。個人的にもそう思うけども、それはその2曲があまり好みじゃないのもある・・・。たぶんラルクでもっともキーの高い(裏声だけど)曲。hyde恐るべし。もっとも、安定感を求めている昨今のLIVEでは『NEO UNIVERSE』や『New World』同様、キーを下げて歌われている。 |
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24 | 自由への招待 | words : hyde | music : tetsu |
2004年6月2日発売。ダイハツ『MOVE CUSTOM』CFソング。オリコン最高1位。 またまたtetsu作曲のシングル。しかもc/wではP'UNK〜EN〜CIELでtetsuがボーカルを取っている。 最初は韻を踏んだ詞が特徴的だと思ったが、一度聴いたあとはギターソロ部分が恐ろしく『風にきえないで』を思い出させる曲として思いっきり印象に残った。間奏が終わってから、『もういいよ もういいよ』って歌いだしても違和感がない。 |
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25 | Killing Me | words : hyde | music : hyde |
2005年1月13日発売。オリコン初登場1位。テレ朝系『Matthew's BestHit TV』EDテーマ。過去に『SMILE』の宣伝でhydeとkenが出演、hydeの頭に金ダライが直撃するなど、hydeの(芸人で言う)おいしい場面が多かった番組。 hyde曰く、「自分で作っておきながら、曲が何を言いたいのかわからなかった」(『CDでーた』より)。だから詞も複雑になっていったそうで、本人曰く「すごく愛してるときに自分が死んだら愛は永遠になるのかもしれない」と言う気持ちで書いたそうである。そう言われるとなんだかわかる。『I'm so happy』の風景に近いものを感じた。ただ、あっちは「殺さないでくれ」、こちらは「殺してくれ」と言う決定的な思いの違いがある。 『決して君が傍に居なくなる前に』の日本語がおかしいとか言われているが、これは『決して〜でない』と言う打消の使い方ではなくて、『(戦いとか議論が)決する』と言うほうの使い方だと思う。だから、『(何かが)決して、君が傍に居なくなる』と言うニュアンスで捉えるのがいいと思った。その「何か」ってのは、いわゆる『自分の命』なのかなぁ。題が『Killing Me』だし。 好きな曲調。「同じキャッチーな曲と言っても、hydeとtetsuではやっぱり違うな〜」と思った。 |
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26 | New World | words : yukihiro | music : hyde & yukihiro |
2005年4月6日発売。オリコン初登場1位。日本テレビプロ野球中継『THE LIVE 2005』イメージソング。
yukihiroが持ってきた原曲にkenがコードをつけて、シングルになると決まったときに「サビがサビに聞こえなかった」yukihiro作のサビを考え直し、hydeが作ったサビがくっついた曲。そのままyukihiroが詞を書いている。 「王道だなぁ」という感じがする進行。そして突き抜けるような高音のサビが特徴。全体を通しても一瞬の高さでも、今までのラルクの曲の中では1・2を争うくらい高く、えばぁは原曲キーのまま全て演奏されたテイクをCDしか知らない。カットしているTVでさえ、一番ハラハラする曲。ライブではクオリティを維持するためか、半音ほど下げて歌われる。 詞はyukihiro作。『New World』と言うタイトルには、yukihiro作のシングルだとか詞だとかと言う「ラルクとしての新境地」と言う意味がひとつあるのだと思う。これはまぁ雑誌とか見れば書いていたことだ。 もう一歩踏み込めば、これは想像の域でしかないが、「yukihiroが見たL'Arc〜en〜Ciel」と言う意味もあるのではないかと思う。うまく言うのは難しいが、L'Arc〜en〜Cielと言うバンドはyukihiroにとって『New World』なんだなぁ、みたいな。ラルクに入ってyukihiroの周りの世界は明らかに変わっただろうし。支離滅裂な文章だがわかってもらえれば幸いである。 |
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27 | 叙情詩 | words : hyde | music : ken |
2005年5月18日発売。オリコン初登場1位。日本テレビ系『スーパーテレビ 情報最前線』エンディングテーマ。 タイトルの「叙情詩」とは「作者の感情や情緒を表現した詩。」(Yahoo辞書より)だそうだ。歌の詞なんて大抵はそうなんだと思うが、あえてこのタイトルをつけたということは、この詞は「日々思うこと」くらいのニュアンスと思う。「いやー、ホントかわいがってるんだろうなー」みたいな(笑) 確かインタビューでも「かなりプライベートな詞」と言っていた気が・・・。 久しぶり(『NEO UNIVERSE』以来)のken曲シングル。バラードでも、kenの場合は「聴かせてくるな〜」と思う。普通のテンションで聴き入れる、と言うか。tetsuの場合は「聴き手の気持ちが盛り上がるよう引っ張ってくる」感じがするので、テンションが上がる。どっちがいいかは、その時々。 |
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28 | Link | words : hyde | music : tetsu |
2005年7月20日発売。オリコン初登場2位。劇場版『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』オープニングテーマ。 「絆」と言う意。ただ「絆」だと演歌みたい・・・と言うのはhydeの言。詞の中の言葉でいえば、『繋がり合う』と言う感じだろうか。OPのため内容には触れず、主人公であるエルリック兄弟(兄エド、弟アル)について描いたらしい。書く前には映画のスタッフとも打ち合わせをしたらしく、ハガレンの世界と、今hydeのテーマになっている「Love&Peace」が入り混じったものとなっている。 映画に沿って考えれば『Link』とは「兄弟の絆」だが、映画に沿わなければ別に誰との絆でもいいわけで、そう考えると、えばぁでさえ「こういう気持ちで在れたらいいなぁ」と思った。 tetsu作曲。「高級感溢れる家に住んでいるとこんなステキな曲が書けるんですね」(hyde・オールナイトニッポンより) 明るい曲調だがただノーテンキと言うわけではなく、詞のせいも多々あるのだろうけれど、すごく優しい曲に聴こえる。ただひとつ悔いが残ったのは、DVD付ではないやつを買えばよかった・・・。 |
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29 | the Fourth Avenue Cafe | words : hyde | music : ken |
2006年8月30日発売。初期シングル再販時に復刻。29thシングルとして扱われている。 | |||
30 | SEVENTH HEAVEN | words : hyde | music : hyde |
2007年5月30日発売。オリコン初登場1位。日本テレビ系『スポーツうるぐす』4月〜5月テーマソング。発売2ヶ月前の3月30日から『着うた』と『JOYSOUND』(カラオケ)で配信されていた。有無を言わせぬキャッチーなメロディにhydeの伸びやかな声が乗って来る・・・と言うラルクの王道からはかけ離れた、「今時こんな曲誰も出してこないでしょ?」と言う挑戦的な曲である。初聴きのときにはサビがわからず、今でもえばぁはサビがない曲だと思っているのだが、インタビューを読む限りhydeはどこかをサビのつもりで作ったようである。と言うのなら、hydeless versionではBメロ(『煌いた瑠璃色が〜』のところ)が一番派手なので、hydeがサビだと言いたい部分はBメロだと思う。この抑揚を抑えた進行が、詞を見たkenの言う「先導する感じ」と近くて、思ったことを誤解を恐れないで言えば、行進曲のようだ。 珍しく岡野ハジメがアレンジに参加していない。インタビューを読む限りでは、hydeの出した原曲自体が元々ディスコ/クラブをイメージしたものであり、そこに肉付け(本人たちの言葉では『ブラッシュアップ』)したのが打ち込みの得意なyukihiro・・・と言う製作過程らしい。その原曲はhydeが『DEAD OR ALIVE』と言う80年代のバンドを意識したもので、彼らの曲(『You Spin Me Round (Like a Record)』)を聞いてみると、曲調と言いhydeの歌声と言い(ついでにMステで初披露したときの眼帯と言い)、ニュアンスは伝わってくる。 余談だが、このバンドのボーカルであるピート・バーンズは、整形を繰り返した上に手術失敗と言うアクシデントがあり、今ではすごいことになっている。イギリスでは(お騒がせ?)セレブとして有名らしい。彼は若かりし頃からその気があった人らしいが、hydeには後年あんな風にならないで欲しい(笑) |
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31 | MY HEART DRAWS A DREAM | words : hyde | music : ken |
2007年8月29日発売。オリコン初登場1位。スバル『レガシィ』CFソング。今回のラルクの広告戦略は「チラ見せ」がポイントと言われているが、この曲も発売が決まる前(発売3ヶ月前)からCMを投下。そのせいか一般に与えたインパクトも薄れた感じがある。しかし好評なのか、2008年2月時点でもまだCMは流れている。 『SEVENTH HEAVEN』とは打って変わって、有無を言わせぬ美しいメロディにhydeの伸びやかな声が乗ってくる王道の曲。何しろ曲を作った本人(ken)から他の3人までみんな絶賛。「売れようが売れまいが俺の中では既に名曲」とはhydeの言である。無理やり名曲だと思えとは言わないが、嫌いだとしてもこの曲がわからなかったらラルクと付き合っていくのは相当難しいと思う。また、本曲もアレンジに岡野ハジメが参加しないセルフプロデュース。レコーディングの場にいることはわかっている(tetsuのコーラスを審査している)ので、今回はセルフプロデュース中心と言う方針なのかもしれない。 ※ 最終盤の合唱する部分(3分25秒付近、1度目の『夢を描くよ』の『く』の辺り)で、ひび割れたようなノイズが入っていると思う。シングルでも、アルバムでも、ラジオ録音したものでも微かに聞こえた。ところがhydeless versionではこの音が無いので、これは歌を入れてからパッケージにするまでの間にミスが起きたのでは・・・と思っているのだが、どうだろうか。まぁミスにせよミスでないにせよ、こんないい曲の、気持ちが盛り上がる部分でのこの音は耳障りでしかなく、この部分で身構えてしまい、その点だけが残念。機会があれば直して欲しいものだ。 |
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32 | DAYBREAK'S BELL | words : hyde | music : ken |
2007年10月10日発売。オリコン初登場1位。TBS系アニメ『機動戦士ガンダム00』OPテーマ。だが、放映直後からニコニコ動画で「画と合ってない」と散々な評を受け、何でもいいから曲を差し替えたOPが大量UPされる現象が起きた。もっとも途中からはネタ化していたためあまり気にする必要は無い。 「暗い曲しか書けないよ〜」と語ったkenの曲。その上、hydeの書いた詞がまた暗い。ただ、これが「反戦歌」なのかは微妙だと思うけど。まぁ、夜明け前が最も暗い、とはよく言ったものだ。メロのリズムが特徴的で、kenが最初に思いついたのもその部分だと語っている。実はkenの頭の中ではもっと複雑なリズムだったらしく、叩く立場であるyukihiroは選曲会でデモを聴き「この曲はやりたくない」と投票したそうな。その複雑なリズムに支えられたメロから、気だるく流れるサビに突入していく辺りが気持ちのいいところである。そしてこのサビの裏声は低くて逆に難しい。 |
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33 | Hurry Xmas | words : hyde | music : hyde |
2007年11月14日発売。オリコン初登場2位。PVを収録したDVD付の初回限定盤と、12月25日までの限定生産盤の2種類がある。『KISS』収録曲の中で、ラジオ解禁されるまで曲名しか発表されず誰も聞いたことがない・・・と思いきや、なんとツアーのオープニングで流れていた曲がこの曲であった。そのオープニングも初回限定のDVDに収録されている。 yukihiroはジャズのリズム、kenはガットギター・・・と、アルバムの中で最も挑戦した曲に挙げている。そもそもクリスマスソングであることがラルクの挑戦と言う感じがある。ただ、せっかちなのはhydeらしい。 『KISS』の最後に位置するこの曲は、アルバムを通して聞くと単なるクリスマスソングではなく、大団円のフィナーレみたいな曲にも聴こえてくる。「いろんな曲があったけど最後パーっとやっちゃおう」くらいの勢いを感じる。聞いているほうも「あー、よかったよかった」と言う気持ちになって万々歳、と言うのがこの曲の楽しみ方ではないだろうか。 |
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34 | DRINK IT DOWN | words : hyde | music : yukihiro |
2008年4月2日発売。オリコン初登場1位。PS3・Xbox360用ゲームソフト『DEVIL MAY CRY 4』テーマソング。 yukihiroがついにシングルをゲット。その経過は、「 好きなゲームのテーマソングだから作ると言ってしまったyukihiroが2曲作る → その2曲にkenが呼ばれてギターを入れる → yukihiroがそこで得たイメージを元にもう1曲作る → バカンス明けのhydeが3曲のうちの2曲を組み合わせようと言い出す → 転調で解決 → 「サビが弱いから」と、tetsuがサビ後半に手を入れる → 完成! 」 サビの突き抜けた辺りはtetsuが作ったと言うことだろう。グッジョブである。 詞は、悪魔の力を操って戦うゲームの主人公・ダンテ(*1)と、hydeが富士急で戦慄迷宮に入った際、恐怖感を認めながらも「怖いけど、俺はフラットですよ」と前に進んだ体験(*2)を元に、内に『闇』を持つ者の姿を描いている。・・・なんて言うと特殊な、空想上の話みたいだが、「負の感覚や感情のコントロール」と言う面で考えれば身近な話でもあると思う。 この詞の最後『もう誰も手に負えない』目をした『君』が最終的に闇をコントロール出来たかどうか、明らかではない。「出来たらいいな」と言う前向きさと、「でも実際どうかな」と言う醒めた視線が、hydeの詞世界ではいつでも微妙なバランスで相対している。ただ、そもそも狂気に侵され『I died then my instinct was born』(*3)だったものが、10年経った今ではコントロールを試みる姿が、以前との明らかな違いだろう。 (2008.6.19記)
*1 『DMC4』では主人公でない。詞に出てくる『君』は、『DMC4』の主人公・ネロと思われる。 |
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35 | NEXUS 4 | words : hyde | music : tetsu |
2008年8月27日発売。オリコン初登場2位。スバル『レガシィ』TV-CFイメージソング。 一聴すればtetsuの曲なのだが、両A面のどちらともがtetsu曲とは思えず、hyde曲と予想して大外れだった。tetsu作曲でも、『Driver's High』や『自由への招待』のような、走るタイプの曲である。本人曰く、『砂時計』(KISS収録)と同じ頃に出来た曲で、その2曲でバランスを取り合っているような感じだったとのこと。 タイトルは、発表されたときから「4人の絆」と訳されて勝手な解釈が突っ走ったが、実はロボットの名前だとのこと。まぁ、「絆」の意味も含まれているのかもしれないが。元ネタが映画『ブレードランナー』で、劇中に「ネクサス6型」と呼ばれるアンドロイドが登場するそうである。4は、普通に4人の4だとか。ライヴで『metropolis』とか歌ってたから浮かんできたのかなぁ・・・と勘繰りたくなる世界観である。yukihiroの小気味良いドラムが印象的。黙ってても体が動いてくるようだ。 (2008.11.5記) |
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SHINE | words : hyde | music : tetsu | |
『NEXUS 4』と両A面。2007年にNHK-BS2で、2008年にはNHK教育で放映されたアニメ『精霊の守り人』OPテーマ。アニメの放映、そして『またハートに火をつけろ!』でも演奏されていたため、発売前からファンの間での知名度は高かった。 曲自体は『AWAKE』の時点でほとんど出来ていたそうである。と言うことはその頃のインタビューで「今回、僕の曲は意図的に外しました」と言われた曲のうちの1つだろうか。詞については、アニメ製作サイドが「主人公の親代わり的存在である男(劇中では既に他界)」のイメージを伝えたらしい。(*1) 直近のインタビューでは、hydeは「なんとなく普段思っていること」「日記みたいな感じ」とも語っている。 長く聴いていたせい、待たされたせいもあると思うのだが、個人的には今回の活動スパンの中で『MY HEART DRAWS A DREAM』に次ぐ曲である。hydeの歌がものすごく入ってくる、そんな感じが好きだ。 (2008.11.5記) *1 アニメの放映が始まった頃、ネットで神山監督のインタビューを読んだときに載っていた。アドレスを失念した(消えたのかもしれない)ため、証明することはできないが。 |
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36 | BLESS | words : hyde | music : hyde |
2010年1月27日発売。オリコン初登場2位。NHK・バンクーバー冬季オリンピック、およびパラリンピック中継テーマソング。(*) hydeは、出場する選手の視点ではなく、選手を見守ってきた人たちの視点で詞を書いたそうである。もう贔屓目でしかないが、放送の最後、プレイバックと共に流れる本曲には感動した。「しゅく〜ふく〜 し〜たぁ〜」と共にアップになる選手の顔。・・・じーん。きっと今までオリンピック放送テーマソングを歌ったアーティストのファンは、同じ感情を抱いたんだろうな、と思った。でもよくよく考えたら『Unite! The Night!』(TRF)の時はそんなこと思わなかった。子供だったのと、「まずTRF復活!」と言う気持ちの方が大きかったからだろう。あとTBSだし。 PVは正直、やっつけ感がたっぷり。アウトロに入り、背景が夜景に変わっていくところが唯一かっこいい。だから、最初から最後まで風景をバックに歌ってほしかった。しかし時間的にそういうことも出来ないくらい、やっつけのような気がすると言うわけ。なので本曲の一番のPVは、やはりプレイバック映像なんだと思う。 * 『MUSICA』2008年4月号掲載のオフィシャルインタビューで、tetsuが「hydeの曲でシングルにしたいと思った曲があって、それを最近レコーディングした」と発言した。本曲は2009年11月に制作したと言う発言を考えると、どうもtetsu発言に該当する曲ではないような気がする。どこまで取っておく気なんだ。 |
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37 | GOOD LUCK MY WAY | words : hyde | music : tetsuya |
2011年6月29日発売。オリコン初登場4位。映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』主題歌。『BLESS』から付属するようになったPV収録のDVDが今回も付属、以降も継続されている。となると、『CHRONICLE 5』が出るならば、ファンにとってはブルーレイでないと意味がないと思われるが、果たして。 ハガレンの主題歌という時点でtetsuya曲が想像されたが、その通り。曲作りの前にtetsuyaはどこからか「(映画スタッフには)READY STEADY GOの評判がいい」と聞かされたらしく、この曲のドラムからはその意識を感じるが、実際のところ映画スタッフからそんな話はなかったらしい(笑) |
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38 | X X X | words : hyde | music : hyde |
2011年10月12日発売。オリコン初登場1位。タイトルは『キス キス キス』と読む。 PVは『叙情詩』を感じさせる作りなのだが、曲は今までなかったような曲。yukihiroは「hydeくんの曲は全部サビに聞こえる」と言うが、この曲はまずイントロ(step into fasciation, trap of infatuation, kiss)の印象が強烈。イントロがサビなような気さえする。というか、この曲で化粧品のタイアップとか取ってきたらよかったのにと思ったのはえばぁだけだろうか。 hydeによれば、今回のイメージはR&Bだったそうである。 |
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39 | CHASE | words : hyde | music : ken / hyde |
2011年12月21日発売予定。映画『ワイルド7』主題歌。 |