2000年8月30日発売。オリコン最高1位。
前回から続く11曲の流れは同じだが、1曲は既発表曲の英語版である。「現実」と言う意味のタイトルだが、「生々しい」と訳したほうがいい気もする。
酷評する人もいれば、絶賛する人もいる、賛否両論のアルバム。本人たちの話で「この時期は少し(曲作りに)詰まっていた」と言うのを聞いたことはある。結果、このアルバム発売、ツアーを終了後、現在までの活動休止期間に至ったのだろう。活動再開後のkenの発言では、あまり好きではなさそうなニュアンスを感じ取れる。
個人的にはとてもいいアルバムに思う。『bravery』を除けば、アルバム曲は全て好きなのでお勧めしたい。
No. | TITLE | words : | music : |
COMMENT | |||
1 | get out from the shell - asian version - |
words : hyde | music : yukihiro |
『STAY AWAY』c/wの英語版。 こっちのほうを先に聞いたので、『get out〜』と言うといつもこちらを思い浮かべてしまう。 |
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2 | THE NEPENTHES | words : hyde | music : ken |
英語で食虫植物の「ウツボカズラ」のこと。匂いを出して袋に虫を呼び込み、食べてしまうやつである。 重厚な曲で、hydeの声とも合っていて好きな曲。 ウツボカズラのように貴方をベッドに呼び込んで、本能のままに愛したい・・・と言う詞。生々しく、まさにアルバムタイトル通りである。 この曲の女性コーラスは「k」とクレジットされているのだが、倖田來未が有名になってから、「あれは倖田來未ではないか」と言うウワサになっている。ホントかどうかは不明。 |
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3 | NEO UNIVERSE | words : hyde | music : ken |
『SINGLES』にて。 | |||
4 | bravery | words : tetsu | music : tetsu |
最も物議を醸した詞。ラルクのリーダーであるtetsuがこう言うからにはよっぽど気に障ったのだろう。 早くは『Peeping Tom』、この頃は『Perfect Blue』『STAY AWAY』でも、集まって騒ぎ立てる人々に対して警告を発してはいたが、その最たるものがこの詞である。 |
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5 | LOVE FLIES | words : hyde | music : ken |
『SINGLES』にて。 | |||
6 | finale | words : hyde | music : tetsu |
『SINGLES』にて。 | |||
7 | STAY AWAY | words : hyde | music : tetsu |
『SINGLES』にて。 | |||
8 | ROUTE 666 | words : hyde | music : hyde |
『666』とは悪魔の数字。しかしhydeは好きな数字らしく、2ndソロアルバムの題名にもなっている。 666の道であるから「悪魔の道」だが、主人公はどこに向かって走っているのか。「標的」とは・・・輪廻転生の輪の根源である、「太陽」ではないだろうか。 |
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9 | TIME SLIP | words : hyde | music : ken |
hydeの実体験から生まれたと言う詞。 長年会っていなかった友だちと会ったとき、会話が弾まなくなっていたり。現実の世界も、甘い思い出もどんどん過ぎ去っていくけど、「今日も明日へ向かおう」。これがhydeのメッセージと思う。 |
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10 | a silent letter | words : hyde | music : ken |
永い「眠り」につこうとする「君」と、それを見守る「僕」。そして「君」が旅立ったあと、「迷子になった幼い時のよう」に思うけれど、「君」のいない世界でも生きていこうと気持ちを新たにしている。 曲調は幻想的な世界を創り上げている静かな曲。hydeとtetsu(だと思う)のハモリも雰囲気をかもし出していていい。この部分は『君も僕も同じことを思っている』と言う意味かもしれない。 |
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11 | ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE | words : hyde | music : hyde |
hyde曰く「最後に救いの手を差し伸べた」詞。確かに『bravery』『STAY AWAY』、また『ROUTE 666』でも周囲に対する攻撃的表現が出ている。 そういう「生々しい」面が多かったこのアルバムの最後にこのラブソングを持ってくるからには、無愛想だけど、ファンのことを考えているんだなと思わせられた。 |