2004年6月、L'Arc〜en〜Cielの24thシングル『自由への招待』のc/w『milky way』でデビュー。
D'ARK〜EN〜CIELと同様、ラルクのパートチェンジバンドである。
P'UNK〜EN〜CIELのパート・各メンバーの名称は以下の通り。
Vocal : T.E.Z P'UNK (TETSU P'UNK)
Guitar : HYDE P'UNK
Bass : YUKI P'UNK
Drums : KEN P'UNK
開始当初にHYDE P'UNKが語った内容によると、「自分のギターがもっと上手ければ、パンク・アン・シエルはメタル・アン・シエルになっていた」と言う。とりあえずバンド名の通り当初はパンク路線のアレンジが多かったが、2007年の『夏の憂鬱 [SEA IN BLOOD 2007]』でHYDE P'UNK念願のメタル路線へ突入。以後『DUNE 2008』『ROUTE 666 -2010-』と、メンバーが影響を受けた80年代メタルを意識したアレンジが続いている。
ラルクの曲をかなりアレンジしてカバーすることと、確実にラルクとしてのc/w曲が入らなくなるため、「普通にc/w入れて」と言う声は多く、P'UNK〜EN〜CIELとしての活動はファンの間でも賛否両論であることは否めない。
もっともTETSU P'UNKは「曲たまったらアルバムを出すつもりだ」と、活動当初から2010年に至るまでずっと公言している。
えばぁはP'UNKの存在を好意的に受け止めている。なんでも、お遊びは必要なのだ。また『花葬 平成十七年』の誕生は、P'UNK〜EN〜CIELの曲ながら、ラルクのライブにおいて、yukihiroの新たな魅力を見せることになったとも言える。
No. | TITLE | produced : |
COMMENT | ||
1 | milky way | produced : HYDE P'UNK |
シングル『自由への招待』のc/wに収録。一応のデビュー曲。本曲のみ西暦が付かない。 『milky way』自体がラルクの中では異色な曲なので、これはこれでよかったのではないかと思う。どうやら人気なのはYUKI P'UNKのシャウト・『1・2・3・ギョ〜!』の部分らしい。えばぁは、オリジナルよりこっちのほうがまだ好き。お遊びだもん(笑) |
||
2 | Round and Round 2005 | produced : KEN P'UNK |
シングル『Killing Me』のc/w・2曲目に収録。 第2弾は、『SMILE』ツアーでもP'UNKで演奏していた『Round〜』をリリース。BOMBで始まり、BOMBで終わる。今回もYUKI P'UNKの『1・2・3・ギョウ!』は健在。今後のシリーズ化が望まれる。 |
||
Round and Round 2005 feat. P'UNK青木 |
produced : KEN P'UNK | |
シングル『Killing Me』のc/w・3曲目に収録。上の曲に、日テレ系『音楽戦士』の取材で現れた青木さやかを『P'UNK青木』としてフィーチャリングした。P'UNK青木とは2004年末の『天嘉III』(現在のイベント名はJACK IN THE BOX)で共演した。 CD音源はなまじ比較対象があるために、青木の部分がいかにも後付け感が漂ってきてカッコ悪く感じる。『音楽戦士』で放映されたライブヴァージョンのほうが、当然ながらフィーチャリングって感じはする(笑) しかし、一度聞くと『ぱっしゅばでぃばでぃ、ぱっしゅばでぃばでぃ』の部分が頭から離れない。青木なしのを聞いていても、頭の中をこのフレーズがそれこそぐるぐる回る。あっ、それが狙いか! |
||
3 | 花葬 平成十七年 | produced : HYDE P'UNK |
シングル『New World』のc/wに収録。 最初のサビ部分はyukihiro。P'UNKではyukihiroをプッシュしている感じがする(1・2・3・ギョ〜!とか)のだが、最近hydeはyukihiroに(『New World』の件も含めて)ハマってるんじゃないだろうかと思うくらいこの曲ではyukihiroが活躍する。 それにアレンジしてて楽しかったのか、ずいぶん原曲がこねくり回されている。元が元だからなんだろうが、これはこれで面白かった、tetsuの細い声を除けば。AWAKE TOURでは『STAY AWAY formation A/B』で、ASIALIVEでは『L'Arc〜en〜Ciel Parade』で、なんとyukihiroが歌った。 |
||
4 | HEAVEN'S DRIVE 2005 | produced : YUKI P'UNK |
シングル『叙情詩』のc/wに収録。 前回の『花葬』がすごくアレンジされていたせいか、今回はあっさりしたアレンジに聞こえた。ライブのようなテンポで、演奏形態変えただけみたいな。ただ、歌うのも演奏するのもみんな入れ替わっているので大変だったと思う。 |
||
5 | Promised land 2005 | produced : TETSU P'UNK |
シングル『Link』のc/wに収録。 原曲よりもテンポが遅くなりゆったりした感じ。それに加えてtetsuの甘い声なので、「約束の地」を小バカにしていると言うよりは、むしろ誘われている感じがする。 |
||
6 | HONEY 2007 | produced : KEN P'UNK |
シングル『SEVENTH HEAVEN』のc/wに収録。マンガ『デトロイト・メタル・シティ』で、ジャギ様が『HONEY』を歌ったこと(3巻参照)に関連しての選曲もあるのだろうか。 ノーテンキなメロディ部分のあと、yukihiroの『1・2・3・4』を挟み、サビで突然激しくなる。サビはメンバーの合唱コーラス付き、大サビではyukihiroが『Don't get angry please』と叫ぶハチャメチャなアレンジで、個人的には大ウケした。しかもその『Don't get angry please』が、真剣にこの歌詞を読んだときと、ただ「こんなアレンジにして怒らないで」と言う意味で取ったときの両方で通じてしまうのが心憎い。 ※ 原曲は『Don't stop smiling please』である。 |
||
7 | Feeling Fine 2007 | produced : YUKI P'UNK |
シングル『MY HEART DRAWS A DREAM』のc/wに収録。yukihiroには明確なイメージ(『ハノイロックス』)があるらしいのだが、前作同様、えばぁには原曲とそう遠くない、あっさりしたアレンジに聴こえる。ギターソロはhydeが徹夜で練習し、原曲をコピーした。ただ、10テイクは反則じゃないの?(笑) | ||
8 | 夏の憂鬱 [SEA IN BLOOD 2007] | produced : HYDE P'UNK |
シングル『DAYBREAK'S BELL』のc/wに収録。P'UNKのアレンジが大好きなhyde作で、今回はスラッシュメタル(『スレイヤー』)調。kenはこのために、ツアー中にライブハウスへ行き、ツーバスを練習したと言う。 イントロ部分はhydeが若かりし頃、初めて家に留守番電話が来たときに作った曲らしい。 |
||
9 | I Wish 2007 | produced : TETSU P'UNK |
シングル『Hurry Xmas』のc/wに収録。録りは『夏の憂鬱』よりこちらが先だとか。元がtetsuの曲だからか、P'UNK版『milky way』にそっくり。P'UNK〜EN〜CIELでは初めてPVが作られ、『Hurry Xmas』限定盤のDVDに収録されている。 | ||
10 | Dune 2008 | produced : KEN P'UNK |
シングル『DRINK IT DOWN』のc/wに収録。雑誌『MUSICA』インタビューによれば、イメージは『アイアン・メイデン』らしい。「(HYDE P'UNKに)ギターソロで間を持たせるのをやってもらおう」と言う意味合いもあるとか。 メロの歌い回しが、アルバム『DUNE』収録のものより、それ以前のデモテープやライブ音源収録のものに近い。作曲したtetsuは元々このように作ったが、途中でhydeが歌いやすいようにしたと言うことであろうか。ちなみに『15th L'Anniversary Live』でhydeが歌った『DUNE』は、本来のメロっぽい。 |
||
11 | ROUTE 666 -2010- | produced : YUKI P'UNK |
シングル『BLESS』のc/wに収録。YUKI P'UNKプロデュースのためイメージはとても具体的(*1) で、『モトリー・クルー』の『LIVE WIRE』。と言うか、原曲を聞いてみるとそのまんますぎて笑える。実際、演奏後に誰か笑っている声まで収録されている。(*2) 『CD&DLでーた』のインタビューでは「(表題曲の優しい雰囲気を)ぶち壊してるので、優しい人は2曲目のコンチェルトバージョンを聞き終わったらCD止めたほうがいい(笑)」と言われている。配慮して、曲間も長くしたそうだ。
*1 yukihiroはP'UNKのアレンジに限らず、『New World』インタビュー時の「アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)みたいな曲を作りました」のように、一歩間違えると危ない発言が多い(笑) |