c/w

 ラルクのc/w曲はその時代によって違う。
 sakura脱退までの第1期ラルクは、『Blurry Eyes』を除いた全てのシングルに別のオリジナル曲が収録された。hydeが手がけていることが多い。
 yukihiroが加入した第2期では、『snow drop』まではオリジナル曲が収録されていたが、それ以降はリミックスも手がけるyukihiroの表現の場としてc/wが使用されるようになった。ラルクでyukihiroの曲が最初に出てきたのは『snow drop』のc/w『a swell in the sun』であり、実際、これ以降のc/wはリミックス・オリジナル曲含め、ほとんどyukihiroの独壇場である。
 そして第3期の活動からは、P'UNK〜EN〜CIELが収録されるようになった。P'UNKに関しては別ページにて紹介している。

 2003年にc/wベストが出るまで、c/w曲(オリジナル曲)を聞くには8cmシングルを買う、またはレンタルするしか方法がなかった。遅く入ったファンであったが、聴きたいがためにTSUTAYAに行った(クリーンインストールする羽目になった時も含め3回くらい)ことを今でも思い出す。しかし時代は既にMAXIシングルに移っており、3回目くらいには8cmシングルのコーナー自体がなかった。
 えばぁはあまりベストアルバムと言うものに好意的な印象を抱かないのだが、このような体験をしたため、c/wを集めたいわゆる裏ベストに関しては、新しいファンのために必要なものだと思っている。(シングル曲は大抵オリジナルアルバムに入っている) 「俺あれだけシングル集めたのに後からまとめて出しやがって」と不満を垂れるのは、あまりに了見が狭すぎるのではなかろうか。(*)

* かつてWikipediaに、『The Best of L'Arc〜en〜Ciel』がリリースされた際に一部から批判が出た・・・と言う記載があったことに対する意見。

No. TITLE words : music :
 COMMENT
#1 Wind of Gold
-Many Kind of Percussion Mix-
words : hyde music : ken
 『Blurry Eyes』のc/w。このシングルにしか収録されていない。
1 Brilliant Years words : hyde music : hyde
 『Vivid Colors』のc/w。hydeの曲らしい突っ走る勢いがあるのに、どこか物悲しく感じるところが好き。えばぁは『Vivid〜』より好きかもしれない。
2 あなたのために words : hyde music : ken
 シングル版『夏の憂鬱』のc/w。イントロと途中に入る「うぅぃぃ〜うぃぃ〜♪」と言う声は確かにちょっと怖い。
 原曲が『too glare』と言う。そちらは、本曲とはメロディがかなり違っている。
3 I'm so happy words : hyde music : hyde
 『風にきえないで』のc/w。ファンの間では非常に評価の高いカップリング曲。TVで演奏したアコースティックバージョンも存在する。
 2代目ドラマーのsakuraが本曲を高く評価している。HYDEの『2004 FIRST TOUR 666』仙台公演にsakuraがゲスト出演した際、本曲を演奏した。その2年後『JACK IN THE BOX 2006』のセッションで再びhydeとsakuraが共演。
 上記のように2人にとって大切な曲になっているためか、『15th L'Anniversary Live』でファン投票5位に食い込んだ際も演奏はされなかった。そういう背景のある曲では、叩くyukihiroも嫌だろうし。(*)

* MCでは「ラルクはいい曲がいっぱいあるなぁと思いました」とサービス発言しているが、後のインタビューでは、「昔と違うと言う意見は必ず出てくるし、実のところ加入前の曲を叩くのは嫌だった」と漏らしている。tetsuyaが再録に否定的なのは、yukihiroに配慮しているところもあるだろう。

4 さようなら words : hyde music : hyde
 『flower』のc/w。えばぁが初めて聴いたラルクのc/w曲。それまでシングル曲偏重だったえばぁの意識を変えてくれた思い出深い曲。
 別れの詞だが、恋人同士の別れととることもできれば、輪廻転生の輪の中での、生と死の別れととることもできる。「また会えるね」と言う一節が、この頃の詞にしては前向きだなと思う。
5 賽は投げられた words : hyde music : ken
 『Lies and Truth』のc/w。『Lies〜』よりこっちがいいよと言う人も多く存在する。えばぁはこっちのほうが好みである。突き抜けるようなノリのいい曲調、伸びやかな高音のサビとは裏腹に、詞はすごく悲観的。
6 THE GHOST IN MY ROOM words : hyde music : hyde
 『虹』のc/w。活動休止中の自分の姿を描いているように思う。
7 metropolis words : hyde music : ken
 『winter fall』のc/w。なまめかしい曲と詞だが、この曲の話題は、歌詞中の「性器」と言う直接的な表現についてが最も多い。みんな歌って欲しかったのか、L'Anniversary Liveの投票でも高順位を獲得した。
8 Peeping Tom words : hyde music : hyde
 『DIVE TO BLUE』のc/w。のんびりした曲だが、詞の内容は悪質なファンに対するうんざりした気持ちを書いている。
#2 浸食 〜lose control〜
(control experiment mix)
remixed : yukihiro
 『浸食 〜lose control〜』のc/w。
9 a swell in the sun words : hyde music : yukihiro
 『snow drop』のc/w。ラルクにおけるyukihiroの初作曲。お経を読んでいるかのような曲。
 お経と言えば『トリビアの泉』で「般若心経がカラオケで歌える」と言うのがあったが、さすがにあれほどではない(笑) しかし詞の内容はお経のような内容である。
#3 花葬
-1014 mix-
remixed : yukihiro
 『forbidden lover』のc/w。
#4 metropolis
〜android goes to sleep mix〜
remixed : yukihiro
 『HEAVEN'S DRIVE』のc/w。
#5 fate
〜fake fate mix〜
remixed : yukihiro
 『Pieces』のc/w。
#6 Cradle
〜down to the earth mix〜
remixed : yukihiro
 『Driver's High』のc/w。
#7 真実と幻想と
〜out of the reality mix〜
remixed : yukihiro
 『LOVE FLIES』のc/w。
10 hole words : - music : yukihiro
 『NEO UNIVERSE / finale』のc/w。ごくまれに、ワイドショーで聞ける場合がある。
#8 trick
〜new wave of japanese heavy metal mix〜
remixed : yukihiro
 『NEO UNIVERSE / finale』のc/w。
11 get out from the shell words : hyde music : yukihiro
 『STAY AWAY』のc/w。『REAL』の英語版に慣れてしまったためか、違和感を感じる。こっちのほうが先なのに。
#9 STAY AWAY
-Jaze Poo Mix-
remixed : TTman
 『STAY AWAY』のc/w。
#10 STAY AWAY
-Truly Barbie Forest Ver.-
piano, arranged : HAL-Oh Togashi
 『STAY AWAY』のc/w。
Sp Anemone words : hyde music : hyde
 アルバム『Clicked Singles Best 13』のボーナストラック。
 これを初披露したLIVEに、現hyde嫁である大石恵が来ていて、hydeが「愛する人へ」と言って歌い始めたことから「そういう歌なのか」と思われているが、「hydeにはそんなストレートな表現は出来ない」と言う説も存在する。『15th L'Anniversary Live』のメドレーで演奏された。
12 Spirit dreams inside words : hyde music : hyde
 『Spirit dreams inside -another dream-』のc/w。映画本編ではこちらが使われるが、日本でリリースした際は日本語版が表に出たためc/w扱いになった。シングルの発売より前に映画のサウンドトラックへ収録されている。のちに『SMILE』へ収録された。
 新聞に映画の広告が出た際、歌詞が新聞見開きで公開された。hyde曰く「(映画に出てきた)ファントムの気持ちになって書いた」。
#11 READY STEADY GO
(ken READY)
words : hyde music : tetsu
 『瞳の住人』のc/w。kenが歌う『READY STEADY GO』で、間奏の呟きは「ん〜、kenです」。これを聞いて、kenも高いところまで声出るよねと思った。
#12 READY STEADY GO
(tetsu READY)
words : hyde music : tetsu
 『瞳の住人』のc/w。tetsuが歌う『READY STEADY GO』で、比較的hydeと同じように歌おうとしている。そもそも作曲がtetsuなので、デモ状態とは違うもののこっちの方が本家ではある。
#13 READY STEADY GO
(yukihiro READY)
words : hyde music : tetsu
 『瞳の住人』のc/w。yukihiroが歌う『READY STEADY GO』で、『GO』が全部「ギョ〜」に聞こえ、それが後のP'UNK〜EN〜CIELになったのだと思う。
#14 Hurry Xmas
(Silent Night version)
music : hyde
 『Hurry Xmas』のc/w。クリスマスの街中で流れるようなインストゥルメンタル。
#15 BLESS
-Concerto-
music : hyde
 『BLESS』のc/w。ゆったりした感じのインストゥルメンタル。
#16 I'm so happy
-L'Acoustic Version-
arrangement : hyde
 『X X X』のc/w。
 P'UNKに区切りをつけ、次は何をしましょうかと言うことで、tetsuyaは「それぞれのソロ曲をラルクでやる」案を出したそうである。かなり魅力的な案(特にacid androidの曲)だとえばぁは思ったが、この案はhydeに却下されたそうで、アコースティックバージョンをやることになった。tetsuyaは語呂から「L'Arc un plugged(ラルク アン プラグド)」にしたかったそうだが、unpluggedと言う単語はMTVに商標登録されているため使用できず、「L'Acoustic Version」になったとインタビューで語っている。
 それで先陣を切ってhydeがアレンジしたのだが、そもそもアコースティックバージョンにすること自体がVAMPSの『SWEET DREAMS』をイメージさせた上、歌詞を書き換えたことで、なんだかなと言う意見もある。
#17 My Dear
-L'Acoustic Version-
arrangement : ken
 『CHASE』のc/w。